真夜中のチューバ

うちの親父が電話で「帰ってきてすぐ見せたいもんあるから外で待っといて」と言った。正直怖かった。会社が倒産して莫大な借金を背負い込み人生の終わりを垣間見た親父がぼくらに苦しい思いをさせないようにいっそのこと一家心中しようとしてると思ったからだ。車に乗ってもたあいのない話を続ける親父、、、そこまで悟られたくないのか、やっぱ偉大だ。急にウィンドウを開ける。「ほら見てみ」
チューバかよ。しかもたなばたのソロ。